Month: 10月 2017

アフターピル服用時間の関係と注意点

「アフターピル」とは、男女が性交を行ったあとに、避妊に失敗した際に、緊急的に妊娠を防ぐために服用するピルのことです。アフターピルは、一般的に産婦人科や内科などの医療機関での処方となります。ピルを服用することで、ほぼ100パーセントの確率で妊娠を防ぐことができると言われています。

○アフターピルの服用は時間との勝負になります。

一般的に性交渉後三日以内の服用で効果があると言われており、それを超えてしまうと十分な効果は望めません。避妊に失敗し、緊急避妊としてアフターピルの服用を決めた場合早ければ早い方が避妊効果は高くなります。また性交渉後三日を過ぎてしまった場合でも五日以内であれば一定の効果が見られるという海外からの報告がありますが、やはり服用は早ければ早い方が理想的でしょう。

避妊無しで性交渉した場合の妊娠する確率は8~15%程度であるとされています。高い方の確率でも85%の確率で妊娠しないという事になります。アフターピルを期間内に適切に使用した場合、この15%の妊娠確率から約80%の確率で避妊をするという効果があると言われていて、総合的には90%以上の確率で避妊する事が出来ます。

100%の避妊率では無いので不安があるかも知れませんが、通常ピルを服用している場合でも100%避妊するわけでもありませんし、コンドームを使用した場合での避妊率が90%程度だという事を考えればアフターピルの効果も遜色があるわけでは無く効果が期待出来るものであると言えます。最後に効果を期待するあまり用量を守らないで服用すると副作用の心配がありますので用量はきちんと守り服用しなければなりません。

○アフターピル服用の注意点

・食事について

食事はアフターピルに影響しません。妊娠の可能性がある場合は、速やかに病院を受診して薬を服用しましょう。

ただし、食べ過ぎで薬を飲んだ場合の嘔吐には注意しましょう。アフターピル服用後2時間以内に嘔吐すると、飲み直しになります。

・運動について

アフターピル服用後すぐに運動をしても問題ありません。

アフターピルは副作用が出やすい薬でもあるので、体調がすぐれない時は無理に身体を動かさずに安静にしておきましょう。激しい運動は嘔吐を引き起こす可能性があるのでご注意ください。

・アフターピル服用後の性行為について

アフターピルを服用後は、出血がくるまで性交渉は控えてください。

アフターピルを服用後に出血がくる前に、再び性交渉して避妊に失敗しても再びアフターピルを服用することは出来ません。

・低用量ピルを再開する場合

低用量ピルなど、日常的にピルを服用されている方は、緊急避妊後のピルの服用開始タイミングにご注意ください。

①緊急避妊後1週間以内に消退出血が来た場合、次の自然な生理を待ってピルを服用しましょう。

②緊急避妊後1週間以上経過してから消退出血が来た場合は、その日から新しいシートの1錠目を服用できます。ただし、自然な生理の初日からの服用ではないので服用から7日間、念を入れるなら14日間の避妊併用を行ってください。

いずれも日常的なピルの服用を開始できるようになるまではコンドームなども併用した確実な避妊法を取るようにしてください。

低用量ピルの避妊効果と生理への影響

望まない妊娠を避けるときに、避妊薬として「低用量ピル」が使われることもあります。低用量ピルは避妊や月経困難症の治療に使われるホルモン剤です。避妊効果があるだけではなく、生理不順や婦人科系の症状緩和にも効果を発揮することがあります。今回は低用量ピルについて、その避妊効果や生理への影響などをご紹介します。

低用量ピルの避妊効果

低用量ピルとは、いわゆる「経口避妊薬(OC)」のことです。妊娠したようなホルモン環境を作ることで、着床や排卵を抑制します。ピルを正しく服用すれば排卵が抑制されるため、ほぼ完全な避妊が期待されます。

また、低用量ピルをアフターピル(緊急避妊)として避妊の効果を必ず医師に相談しましょう。

1・ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を抑える

低用量ピルには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンに似た成分が配合されています。服用することで、「女性ホルモンが十分に分泌されている」という信号が脳に送られ、「妊娠した」と認識されます。

その結果、脳下垂体から分泌される2つの「ゴナドトロピン」(FSHとLH)の分泌が低下し、卵胞の発育と排卵が抑制されます。

2・子宮内膜の増殖を抑える

低用量ピルの服用により、血液中に多くのプロゲステロンが補われるため、エストロゲン作用がうまく働かず、子宮内膜の増殖が抑えられます。

子宮内膜は本来、エストロゲン作用で厚くなり、受精卵の着床を助けますが、増殖が抑えられることで着床しにくい(妊娠しにくい)状態になります。

3・子宮頸管粘液を変化させる

プロゲステロンの作用により子宮頸管粘液の粘り気が増し、精子が通過しにくい状態となることも、低用量ピルの避妊効果を高めます。

避妊以外のメリット

1・生理周期を整える

毎月、同じ週の同じ曜日に生理が来ますので、スケジュールが立てやすくなります。また、日時の決められた大事なスケジュールに生理がぶつからないようにコントロールすることも可能です。

2・出血量の減少と、生理痛や月経前症候群の軽減

生理のたびに月経前症候群(PMS)や生理痛、月経困難症に悩まされている人も多いと思いますが、低用量ピルを服用することで、頭痛や腹痛などの不快症状が軽減されることが期待できます。

個人差はありますがたいていの場合、生理時の出血量が減少します。また、ピルを飲み始めた方が驚かれるのは、頭痛や不快感などの月経前症候群や生理痛の軽減です。

3・子宮外妊娠の発症頻度低下と、良性乳房疾患、 子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がんの発症頻度低下

子宮外妊娠の発症頻度低下の他、長期間のピル服用により女性特有の病気のいくつかの発症頻度を下げることができます。また、大腸がんの予防になるという報告もあります。

先ほど触れたとおり、低用量ピルにより子宮内膜の増殖が抑えられるため、子宮内膜症の症状が緩和されます。

また、プロゲステロンに比べてエストロゲンの作用が強すぎる状態が続くと、子宮体がんの発生リスクが上昇しますが、低用量の服用により発生率が抑えられるというメリットもあります。

そのほか、線維腺腫などの良性乳房疾患や、卵巣がんの発生リスクを下げる効果もあります。

4・にきびや多毛症の改善

ピルに含まれる女性ホルモンがにきびの原因となる男性ホルモンのはたらきを抑えてにきびを改善します。

にきびができやすくなるピルもありますが、できにくくするものもあります。また多毛症も改善します。